『孤高の人』(上) 新田次郎
昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのもの
であった登山界に、社会人登山家としての道を開拓しながら日本アル
プスの山々を、ひとり疾風のように踏破していった”単独行の加藤文
太郎”。高等小学校卒業の学歴で造船技師にまで昇格した加藤文太郎
の愛と孤独の青春を描く長編
『剣岳・点の記』に続いて新田次郎を読みました。
最初は暗い。。という感じでなかなかページが進みません。
昭和初期という時代背景のせいか、『主義者』とか『首切り』とか・・
まあ、加藤文太郎とか周囲の人間がじっくり描かれているのでガマンし
て読み進みます。
数年の夏山山行を経てからいよいよ、八ヶ岳で冬山デビュー。
この辺りから一気に盛り上がってきましたよ!
文太郎は有給休暇のほとんど全てを冬山つぎ込むほどのめり込んでいきます。
うんうん、分かるなあ。
そしてついに富山から長野までの冬季の北アルプス単独横断!
なんと楽しそうな響き!!
文太郎は大胆なだけでなく、ビバーグを想定して減食を行ったり、庭で
ツェルトを被って寝るのを繰り返したり、新しいヤッケの設計書を書い
たり用意周到な人でもあったようです。
しかし、どの女性と結ばれるのだろう??
園子?、田口みや?それとも花子なのか?
下巻も楽しみです。
5 件のコメント:
答えは、園子。
かもしれないし、そうでないかもしれない。
Re しもさん
エイプリルフールネタではありませんヨ
おお、ネタばれしてぇ・・・。
今度六甲山縦走しようよ。
>たいすけさん
六甲山はRunじゃなくてやっぱりMTB縦走ですか??
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