たまには雑誌ではなく、単行本でお勉強。
「乳酸を活かしたスポーツトレーニング」
著者:八田秀雄 2001/2(→ちょっと古い)
・運動時のエネルギー源としては糖と脂肪が使われる。
・強度の高い運動になると糖の利用比率が高まる。
糖からエネルギーを取り出す過程で乳酸が作られる。
・乳酸はエネルギー源として再利用される。
・運動強度を上げていくと血中乳酸濃度が急に高まる点がある。
この点を乳酸性作業閾値=Lactate Threshold=LTという。
この点のことをAT=Anaerobic Threshold=無酸素性作業閾値
ということもあるが、間違っている。
この点は50%〜70%VO2Maxで現れるので無酸素運動ではない。
乳酸は無酸素だからということではなく、糖を分解する過程で
生まれる。
・LTとマラソンの成績は強い相関関係がある。
LT値が現れるのが遅い人(LT値が高い人)ほどマラソンの成績は良い
LT値が現れるのが遅い人(LT値が高い人)筋の酸化能力が高い
・トレーニングをするとVO2Maxは伸びなくてもLTは伸びる。
↑が本当だとすると、夏に自分がやっていた朝トレ
「朝食前は糖が枯渇しているので、朝食前トレをすると
脂肪をエネルギー源にする体に変わる」というのはおかしい気が
します。なぜなら、運動強度によって糖と脂肪を利用する割合が変わる
だけなので、朝食前だろうが、後だろうが同じ運動強度の運動をしたら
同じ量の糖と脂肪をエネルギー源として使っていくことになるからです。
考えれば考えるほど、自分のやってたことっておかしい気がしてきた。