2010年3月22日月曜日

五竜岳・遠見尾根 撤退!







今回は五竜岳の山頂に立つことはできなかったが、冬の北アルプス
の美しさと厳しさを体感できた充実した山行になりました。


メンバー:(L)オギワラ(SL)あけちさん、Oっちゃん、かいちょう


3/20(土)
9:00 白馬五竜スキー場のアルプス平駅を出発。
ゲレンデをトボトボと歩き、登山口へと向かうが、ゲレンデの
賑やかな雰囲気のせいか『これから五竜岳に登るんだ!』と
テンションが上がってこない。
天気は最高で、気温も高い。普通に歩いてるだけで汗が出てくる。

10:30  小遠見山まで来るとスキー場からの音もなくなり、静かな山に
なってくる。山頂から南には爺が岳や鹿島槍の北壁が見えた。
北壁はめちゃ、かっこいい。遠見尾根に乗っかると正面に五竜岳
が見えるのだが、目はどうしても鹿島槍の北壁に行ってしまう。
それぐらい、北壁は魅力的。自分に登れるとは思えないが・・


《遠見尾根から白馬方面》




《鹿島槍北壁!》




12:15 西遠見山手前を今回の幕営地にする。テントを張り、明日の
天候不良に備えてブロックを積む。




《テントからは鹿島槍と五竜が見える。
晴れていればだが・・・》




14:00 天気図から判断すると明日は停滞になる可能性が高い。今日の内
に偵察も兼ねて五竜岳に近づいてみようということになった。
五竜岳は遠くで見るより、近くで見る方が存在感がある気がした。
自分達より五竜岳に近いところで別のパーティがテントを張っていたが、
彼らはバリエーションルートを登るらしい。


《五竜岳に近づいてみる》




15:00 白岳へ登っている途中でタイムアウトとなり帰ることに。下から
稜線を見ると雪煙が舞っている。風が強そうだ。
しかし、白岳の山頂までの雪面は素晴らしい。これを見にくるだけでも
価値があると思う。











15:30 テントに帰還。Oっちゃんの韓国料理で腹を満たし、19時くらいに
寝た。ラジオで天気予報を聞くとやっぱり明日の天気は良くないらしい。


19:00 日が落ちると風がいよいよ強くなってきた。寝てるときも強風が
テントを襲ってきてなかなか寝付けない。耳を地面に付けていると風が
くるタイミングが分かる。”ゴオー”という音が聞こえてから1秒後くらい
に風がやってくる。テントにはレインフライを装着しているのだが、
強風でめちゃくちゃになってしまっていた。


25:00    となりで寝ていたオギワラさんが突然、起きた。雨が降ってきて
テントが浸水しているらしい。シュラフカバーをしていないオギワラさん
は寒くなったらしい。雪じゃなくて雨かよ。。トホホ。
浸水といっても床が濡れてるな、という程度だったのでシュラフカバーを
していた自分はあまり気にならなかった。


27:00 突然、ピカっと光った。フラッシュかと思ったが雷だった orz
光と音の間隔から近くないなと分かるものの、山の中で聞く雷はちょっと
怖い。


3/21(日)
6:00 起床。テントの外を見ると雪がすごい勢いで降ってる。視界も効かず
対面に見えるはずの鹿島槍北壁は当然、見えない。本日は停滞することに
決まった。まだ、日程も1日あるし、天気図からすると3/22は天気が回復し
そうだったので、急いで下山する必要はないという判断だった。


我々の近くにテントを張った別パーティーは下山の準備をしていた。
視界が悪い中、ラッセルして下山するのは大変だろうな、と思った。


停滞、といってもすることはたまに除雪するくらいですることは何もない。
ラジオのニュースで春の甲子園が開幕したのと、強風の影響で関東で電車
のダイヤが乱れているというのを知った。


《夕方になっても雪は降り続いた》






18:00 シュラフの中に入る。


21:00 オギワラさんとOっちゃんが外に出て除雪。まだ、雪は降っている。
オギワラさんの話だと視界も相当、悪く手元のスコップも見えなかったと
のことだった。今日の降雪量は1mを超え、明日、五竜岳の山頂にアタック
するのは絶対、無理!下山はラッセルが確実。
本当に予報通りに天気は回復するのだろうか??不安になってきた。

24:00 あけちさんと自分が起きて除雪。テントの周りを歩いてみると
腰まで埋まる。

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