2008年9月29日月曜日

ツール・ド・三筋山

日曜日は気分転換のために、ビーノと
伊豆に山岳サイクリングに行ってきた。

伊豆急・河津駅→佐ノ川林道→三筋山→今井浜海岸
 9:30                      14:30

天候:曇り

伊豆急・河津駅は海沿いにあるので、ほぼ海抜は0m。
ここから三筋山まで800mのヒルクライム。
ヒルクライムといえば、安曇野でボロボロにされたり、
尾瀬檜枝岐ではビーノに牽引されてるときに
力尽き、牽引棒を折ってしまったりという苦いイメージ
しかない。

今回は、レースではないといえ、800mは長い。また、
ビーノから大きく遅れるんじゃないかと思うと憂鬱だった。

こっちのそんな気も知らず向こうは陽気だ。
河津駅からしばらくは緩やかなロードでここは楽に付いて
いける。問題は斜度がきつくなってくるここから。

サークルKの反対側から林道へのアプローチが始まり、
明らかにキツそうな坂。憂鬱な気分のまま、ヒルクライム本番が
スタート。とにかく、ペダルを回し続ければ、いつかはピークに
到達する。それまでのガマン、ガマン。

始まってすぐはこっちが先行することもあるが、しばらくすると
先頭交代。ただ、距離は少し離れるが大きくは離れない。
向こうが全力じゃないのかも。

時々、ビーノがこちらを振り向く。応えてあげたいが、すでにそんな
余裕なし。もはや、気分転換ではなく、追い込むトレーニングに変わった。
ビーノと二人だといつもこうなる。
何回も大丈夫かな?という感じで振り向くので段々、腹が
たってくる。いつか、彼をちぎってやって、こう言ってやりたい。
「遅いぞ!もっとスピード出せ!」

工事中のおっちゃんたちとすれ違う。おっちゃんたちは自分と目が合うと
にやっと笑う。よほど、苦しそうな顔をしてるんだろう。
いや、ホントにきついんですよ。
こんな時、弱者の対処方は、「考えないこと」。
考えると
 きつい、苦しい、もうやめたい、早く帰りたい
ということしか、考えないので、考えるのをやめればいい。
考えるのをやめて、ひたすらこぎ続ければ、いつかピークにつくのだ。

舗装路が終わって、ダブルトラックになるとビーノとそんなにスピードが
変わらなくなる。後ろからビーノを見てるとケイデンスが速すぎて、タイヤ
が路面をちゃんとつかまえられてないように思えた。けど、”今は”教えて
あげない。やっと彼と同じスピードで走れるようになったのだ。後から
教えてあげよう。しかし、スピードが全然、出てないのにあのケイデンスを
キープできるのはやっぱりすごい。同じことを自分がやったら、すぐに乳酸が
たまって脚が痙攣するだろう。

ヒルクライムの終点である、林道と登山道の交差点に到着。
スタートしてから2時間くらい。思ってたより、早い。

ビーノも上機嫌で気持ち悪いくらい、ほめてくれる。
 「安曇野の時よりかなり強くなった。」
 「このスピードで上がってこれるチームはない。」
 「王滝でも結構、いい線いけるんじゃないか。」

 「そんなことないよぅ。」と返すものの、
内心では、ニコニコ(*^_^*)

そんなときに彼が、
 残り少ない、オレンジジュースがほしい
 辻堂から6時間かけてもってきたパンを食べたい
と言ってきても、余裕で
 「いいよ。あげるよ。」と言ってしまう。
もう一回、同じコースを上ってきてもいいかなとする
思う。人間の思考って都合の良いようにできてる。
 

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