2009年5月17日日曜日

成功があれば○○も… - 丹沢・源次郎沢

(※丹沢沢登り・二日目の記事です。下にある一日目の記事から順にお読みください)

5:30 起床
空が明るくなったので、当初の予定を早めることにした。
いつもは朝方になるとゴソゴソし出す我々も、ゆうべは爆睡だった。
ゆうべの酒が効いたのだろうか?

6:15 源次郎沢に向けて出発する。
今日は天気があまり良くなく、沢に入ると薄暗い感じ…


7:10 F3(8m)
右側の傾斜のゆるいところを抜けていくのだが、明確なホールドが見つからない。
これは会長が苦戦するパターンかな…
会長の番。しばらく苦戦していたが、別のルートを見つけて登り始めた。
スルスルと登っていく、登って…あれ?

会長~、目的地はそっち(↑)じゃなくてこっち(←)だよ~。


F4(10m)
やっとこのチャンスがやってきた。会長にリードして登ってもらうことにする。

登り始めたが、今度は上に上がるための足場が見つからない。
下から見てちっちゃい足場を見つけたので、アドバイス。
『こっちは1cmくらいしか出てないから怪しいけど、こっちは3cm出てるから大丈夫、足がかかるよ!』
「無茶言わないでください~」
それでも何とか足場を見つけて、登っていく。

自分が後から登らせてもらったら、すごく怖かった。よくあんなところリードで登れたね…


やがて川が枯れ、ガレ場となってくるが、足場が非常に良くない。現在進行形で崩れている。

CS(チョックストーン)
これが最後の難関らしい。左手の方から上がれそうな感じがする。


今日ここまで順調の会長がまず挑戦する。
残置スリングを使って中段まで上がるが、そこから先がどうにもならないようだ。
「ひもが切れてる~」

一旦下りてもらい、交替して登ってみる。
確かに、上の段にある3本目のスリングに手が届かない…

下りてきて作戦会議。

「あの段に左足をかければもう少し上がれるんじゃないですかね?」
『でもさ、そうすると頭の上の岩がじゃまだから体が大きく右を向いて、見えるのはこっち(点線の方向)だよ。ちょっとその恐怖には耐えられない』


「もう一回僕が行きましょうか?」
『でも、会長が途中で動けなくなっても助けに行けないよ?』
「う~ん、それは…じゃあ上からロープを下ろしたらどうですかね?」
『そのロープはどうやって掛けにいくのさ~?』
「…」

右側の壁を登ろうとも考えたのですが、低いところにリングボルトが1つ、上には何も見えない…。

『…やめとこっか?』
「やめましょうか?」
こうして、CS手前であえなく敗退となったのでした…
二人での遡行は初めてなので、今回は無理をしないということで。

CS手前の二俣に戻り、先ほどの右折ではなく直進して尾根を目指す。
沢の崩れが始まっているところ("源頭部"と言うらしい)が見つかったので、昨日もらった種を蒔きました。

「何かいいことした気分になりますね~」
夏になったら芽が出ているか確認に来てみたいところだが、そのためにはまたさっきのCSで敗退しないといけない…今度はそんなことないから!


去年行った小川谷廊下も、以前はもっと深い滝壺があったそうだが、崩れてふさがってしまっていた。
丹沢の環境はいま現在もすごい勢いで変わっているのに違いない。

家から日帰りできるところにこんな素晴らしい環境。
山に入ることが山を傷める行為だとは重々承知してはいますが、何とかそれでも大事にしていきたいなあ、と感じました。

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